2016年6月21日(火)夜。
CAMPFIRE代表取締役の家入さん、GREEN FUNDING by T-SITEを運営する株式会社ワンモア代表の沼田さん、そして株式会社Rockin'Pool代表の西川さん、株式会社BONX代表の宮坂さんという大変豪華な皆さんにお越しいただきました。
クラウドファンディング成功者の目線、クラウドファンディングプラットフォーマーの目線のそれぞれから資金調達のコツをたっぷり教えていただいたので、ここでシェアします!
・クラウドファンディングプラットフォーマーお二人の自己紹介
まずは家入さんの自己紹介から始まりました。
▼自己紹介中のCAMPFIRE代表、家入さん▼
家入さん、人を魅了する雰囲気でお話しされていて、つい聞き入ってしまいます。
印象的だったのは、「人に寄り添うプラットフォームであるべきだ」というお言葉でした。
次に沼田さんにお話しいただきました。
▼ワンモア代表沼田さん▼
沼田さんは「想いのこもったフレッシュなお金に携わりたかった」とのこと。
想いのこもったお金の色はきっとフレッシュな緑だろう、ということでGREEN FUNDINGと名付けられたそうです。
・資金調達成功者お二人の自己紹介
次に、資金調達を成功されたお二人に自己紹介していただきました。
まずは株式会社Rockin'Pool代表の西川さん。
▼株式会社Rockin'Pool代表西川さん▼
水泳への愛が伝わってきます。
もっと水泳の楽しさを広めたい、ということで、初めはPRからクラウドファンディングという発想に行き着いたのだそう。
最後にBONXの宮坂さんです。
▼BONX代表の宮坂さん▼
大学生の時にスノーボードが大好きで、大学よりも雪山にいる時間の方が長かった。
日本が夏の時は南半球に行ってまでスノーボードをするほどハマっていた。
その中で、BONXの発想が生まれたそうです。
・パネルディスカッション
いよいよパネルディスカッションです。
パネルディスカッションでは、トーマツの佐藤がモデレーターを務めました。
▼パネルディスカッション中の雰囲気▼
まずは資金調達成功者の方に質問していきます。
Q: そもそもなぜクラウドファンディングをしようと思ったのか?
A: 宮坂さん:大学の先輩である沼田さんに「絶対いける」と言われたから。
もちろんちゃんと調べたそうですが。
西川さん:クラウドファンディング自体もPRになると考えていたから。
西川さんはあらかじめいろいろな人に連絡を取っておくなど、準備も念入りにされていたようです。
だいぶ中身の濃い話だったので、ここからは特徴的なキーワードだけ抜粋します。
・3分の1ルール:クラウドファンディングのお金の集め方に関するルール
初めは、自分の知人から資金調達目標額の3分の1をすごいスピードで集める必要がある。
次のフェーズとして、知人の知人など、ソーシャルでの繋がりを活用して集める。
これができれば、最後の3分の1はプラットフォームで集まるそうです。
結構人海戦術が初めは大事なようですねー。
クラウドファンディングをする前に誰かに相談しておくというのも、大事なことのようです。
・資金調達目標額は、低めに設定するべし!
これは時と場合によるようですが、資金調達額は日本では低めに設定する方がいいそう。
国民性から、成功した後にグッと伸びるのだとか。
アメリカでは逆にギリギリに設定する方がいいそうで、国ごとに違いがあるのも面白いなあと。
これは宮坂さんがおっしゃっていたのですが、「目標設定金額の25倍を達成されましたが…」と質問されることが多かったので、もっと目標額を小さくしておけばよかったと思われたそうです。
・いかに初速を上げられるかがキモ!
初速を出すためにいろいろ仕組みづくりが必要だそうです。
例えば、限定50個で割引した価格で商品をリターンにしてみる、最初は初めからもらえるあてを作っておくなど。
初速をつけることができれば、自然とあとは伸びていくそうです。
・なにより夢を語ること!
クラウドファンディングのセミナーに来る人が陥りがちなのが、リターンを考えたり、戦略を考えすぎてしまうこと。
そういう時に沼田さんは、一旦リターンのことは忘れるように伝えるそう。
というのも、リターンに注力しすぎてしまうと、「どう売るか?」と考えるようになってしまうから。
結局は共感してもらえるようにすることが大事なので、考え方を変える必要が出てくるみたいです。
この辺りは、クラウドファンディングにかかわらず大事なことなんじゃないかなと思います。
・ユーザーは体験を欲しがっている
これは家入さんのお話。
面白い例でいうと、カフェを立てる資金を調達するためのクラウドファンディングでリターンとして、壁を一緒に塗れる権利があったそう。
普通ならお金を払って塗ってもらうところを、壁を塗れる権利をプレゼントする発想がすごいですよね。
こんな風に「共犯者を作る」ことが大事なようです。
巻き込むだけでなく、共犯関係にまで持ち込むことだって、面白いですね。
・Q&A
Q: クラウドファンディングでハードを作る際に、本当にできるのか?という問いに対する信頼性をどのように担保するのか?
A: できるだけ情報を開示していくこと。
例えばチーム内にこんなメンバーがいる、プロトタイプの状況を伝える、テクノロジーの仕組みをできるだけわかりやすく伝える必要があるとのことでした。
このように、いろいろなコツを教えてもらえるイベントでした!
どのコツも起業にも関係あると言える内容ですよねー。大変勉強になるイベントでした。
ありがとうございました!