2016年8月03日(水)夜。
ゲストにYamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley Inc. CEOの西城氏と、NiftyのBusiness Development and Alliance Manager上野氏を迎えこのテーマを掘り下げます。
西城氏にはシリコンバレーでの活動内容、狙いなどについてご講演いただきます。
続くパネルセッションでは、Niftyからシリコンバレーに駐在し、現地シリコンバレー企業との提携により、本業に近い領域で新規事業を創出された上野氏も加え、パネルディスカッション、Q&Aを行います。何故シリコンバレーでやるのか、コラボレーションのフォーカスはなにか、どのように困難を乗り越えるか等、現場の生の声をお届けします。
● プログラム:
19:00 - 19:20 開会の挨拶
「シリコンバレースタートアップとのコラボレーション」
トーマツベンチャーサポートシリコンバレー事務所代表 木村 将之
19:20 - 20:10 基調講演
「Yamaha Motor Ventures & Laboratoryの挑戦」
Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley Inc.CEO 西城洋志氏
20:15 - 21:00 パネルディスカッション
「シリコンバレーでの事業の創り方」
(パネリスト)
Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley Inc. CEO 西城洋志氏
Nifty Inc, Business Development and Alliance Manager 上野聡志氏
(モデレーター)
トーマツベンチャーサポートシリコンバレー事務所代表 木村 将之
● 「シリコンバレースタートアップとのコラボレーション」
シリコンバレースタートアップとのコラボレーションと題して、当社シリコンバレー事務所代表の木村より開会の挨拶とさせて頂きました。
簡単に当社のシリコンバレーでの活動紹介を行い、続いて各方面の数字から見えてくる世界一のイノベーションエコシステムたるシリコンバレー現地の概況について、最後にスタートアップとのコラボレーションについて解説を致しました。
特に、コラボレーションについては大企業とのオープンイノベーションとのつながり、スタートアップを活用したオープンイノベーションを期間、リスク、コストで見た時のメリット・デメリット、協業体制構築時の初期課題を分析し、成功した場合の要因を紐解きました。
最先端を行くシリコンバレーからのオープンイノベーション概況から、日本のスタートアップが大企業と協業する際の視座としても参考頂ければという内容でお届け致しました。
● 「Yamaha Motor Ventures & Laboratoryの挑戦」
西城氏よりの基調講演の中では、仲間を集める時のポイント、当時のエピソード、イノベーションのポイントを臨場感に溢れる語りで講演いただきました。
仲間集めについては、ヤマハモーターズベンチャーズでは求める7つのマインドセットがある中で、コラボレーションマインドを特に重視して成功してきたというお話がありました。
当時のエピソードとして示唆に富むのは、経営陣がシリコンバレーを直々に訪問するまでのいきさつを披露頂き、どのような形で経営陣を巻き込むことが出来たかという例を示して頂いたことでした。
最後のイノベーションのポイントの中では、やることの明確化ではなく、やらないことを決めること。不確実性が渦巻く中、何かを失うリスクより、何かを得るチャンスの方が大きいというメッセージを頂きました。
● 「シリコンバレーでの事業の創り方」
パネルディスカッションにては、西城氏に加え、上野氏にもご参加頂き、木村によるモデレーションのもと、戦略面、ネットワーク面、組織・人材面という切り口でお届けしました。
白熱しかつ絶妙な掛け合いを通して、シリコンバレーでの事業の創り方について迫りました。
戦略面としては、各自のシリコンバレーでの取り組みを全社戦略の中での位置づけという観点で、本業周りか飛び地なのか、というポイントから議論が展開されました。
ネットワーク面という話題に関しては、どうやってそれを開拓するのか、それぞれが体験を通して意識されてきた点を共有頂けました。
組織・人材面でのキーワードは、フラットな関係、人材に合わせた体制づくり、人を引き付けるビジョンといった要素が挙げられました。
Q&Aセッションののち、会場へのメッセージを頂きました。
この中で、お二人ともから実行力というワードが出てきたのが特に印象的でした。
お二人の経験に裏打ちされたお話を通してシリコンバレーで必要とされる実行力が感じ取れる内容となった本イベント、皆様にご参加頂き大変ありがとうございました。
今後もさらに有益なグローバルスタートアップ、イノベーションに関するリアルな情報をお届けしていきたいと思います。