2017年3月28日(火)夜。
大企業が参加者に向けてプレゼンを行うピッチイベント、「大企業ピッチ」の第5回が開催されました。
大企業が自社のリソースを公開し、主にスタートアップ企業とともに新しい製品やサービスを創出することを目指す
オープンイノベーションのイベントです。
今回のテーマは「不動産」。スタートアップ企業、大企業を問わず様々な業種の方々に参加いただきました。
今回は初めて登壇企業4社で開催しました(今までは2,3社)。
登壇いただいた順にご紹介していきます。
■三井不動産(株) 光村 圭一郎 氏
大手総合デベロッパーとしての高い運営能力が活きる新規事業案
三井不動産は、オープンイノベーションが世間的になる前から取り組んでいたそうです。
既存事業の施設等の開発・運営だけでなく「今後は都市の中で“いかに働くか”、“いかに暮らすか」というソフト/体験が重要になるという考えがあり、今回のピッチでも、そのようなコンテンツを持つ企業と提携をしたいと呼びかけました。
参加者から様々な質問がなされ、今までの事例から、協業の進め方、社内の関係者の巻き込みの秘訣についても触れて頂きました。
■野村不動産ホールディングス(株) 田中 正和 氏
コンパクトで個性ある街を実現するしくみづくり
野村不動産グループは、住宅事業を核とした複合開発プロジェクトを複数推進しています。
今回のピッチでは、この複合開発プロジェクトの開発シーンを舞台に、暮らしを豊かにしていくしくみを担うプロダクトを募集しました。
参加者からは発表内容を深堀りする質問や、取り組みを広げられないかという質問が多く出て、会場にいた方々にも気づきの多い時間になったのではないでしょうか。
■東急不動産(株) 皇 俊之 氏
遊休オフィス床の活用
オフィス床は退去から入居のタイミングにより、数週間~数ヶ月単位で空くことが度々あるそうです。この「遊休オフィス床」を活用して、例えば何か発信することにより、ベンチャー企業の活動にプラスにしたり、渋谷にベンチャー企業の集積させ、活動を更に活性化出来るようになれば良いと思っている、ぜひ提案を、と呼びかけました。
参加者からは提案に向けた具体的な質問が様々になされ、いずれも丁寧な回答と「一緒にやっていきましょう」と熱い思いが語られました。
■サンフロンティア不動産(株) 佐藤 真 氏
サンフロンティア不動産自身も、堀口代表が一代で東証一部に上場し、今もベンチャー企業の精神で挑戦を続けている企業です、という企業紹介からスタートしました。
都市と地方の変化、それぞれの問題を取り上げ、これを解決するために「まずは内容よりもやる気を感じる方と一緒に考えていきたい」、「フットワークの軽さが売り」と参加者へ呼びかけました。
名刺交換の列も途切れることが無く、ピッチも個別の意見交換の時間も、とても熱い意見交換がされていました。
■全体の様子
登壇企業の個別ブースには各社とも沢山の方が列を作りました。
参加者同士の意見交換も活発に行われました。
登壇者及び関係者の方々、参加いただいた方々、ありがとうございました。
よい提携が生まれることを事務局一同応援しております。