ASACストーリー
ASAC第9期を修了、卒業しました!
はじめに
ASACとは?
Aoyama Startup Accelaration Center(青山スタートアップアクセラレーションセンター)のことで、以下に該当するような創業~シードステージのスタートアップを東京都が支援する、約半年に渡るハンズオン型のプログラムとなります。
何を学び身につけのか?
なぜ参加したのか?
2017年にUrDocを始めてから、良いことも悪いこと色々ありました。株式会社サーティーフォーの一部門として立ち上げてから約2年、悩み抜いた結果、UrDocを2019年10月に株式会社UrDoc LIFE & TECHNOLOGYとして会社化しました。日本の医療の国際化を解決したい、という思いはUrDocの原点ですが、会社化の理由はただ一つでした。それは、「このままではいけない、UrDocを通して最強の経営人材とならなければならない」という危機感に近い想いからでした。会社経営を通して多面的、俯瞰してビジネスできる人材にならなければ、と日々焦燥感をも感じていました。
そのような中、試行錯誤していたところ、周囲から良い評判を聞いていた東京都主催の青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)の募集を目にして応募することを秒で決めました。
今回の投稿は、約半年に渡りUrDocのために徹底的に伴走してくれたASACのアクセラレーターとメンター、ユアドクに関わってくれた全ての方に感謝を込めて、時系列に想いを綴りお届けしたいと思います。
少し長くなりますが、それほど想いが詰まっているということでどうかご了承くださいm(_ _)m
応募~ASAC第9期採用決定まで
徹底して成長機会を与える支援ベンチャーをしっかりと吟味されているのだと感じるほど、熱量のある審査。私の場合は、「書類選考→オンライン審査→対面ピッチ(プレゼン)」審査過程が一つ一つ大きな階段に思えました。対面審査会では、事業ブレストとも言える建設的なアイデアが飛び交い、燃え滾る思いで全力を出し切って審査終了。
結果、審査合格を10月25日に東京都から受け取り興奮!(応募総数180社中採用決定10社の1社)
ASACスタートアップアクセラレーションプログラム第9期受講者決定!|青山スタートアップアクセラレーションセンター
acceleration.tokyo.jp
ASACプログラム期間中
11月:プログラム開始 ~ テーマは「爆速!」~
初回ミーティングは10月末に行われた。アクセラレーター(5ヶ月間伴走するチームメンバー)の事業理解と11月5日に行われるkickoff meetingイベントでのピッチ準備だ。
アクセラレーター(もはやメンター)が2名(も!)UrDocの担当に。主担当は相良さん、副担当は仲川さん。初回ミーティング時のことは今でも忘れない。お二人の自己紹介を聞き、医療そしてビジネスに対する思いとその実績に感銘を受ける。わずか1時間ちょっとの時間だったと思うが、相良さん、仲川さんとのディスカッションを通して、いかに自分が何も成し遂げていないかを知るには十分な時間だった。焦りとともに、これまでいかにぬるま湯に浸かっていたかを気づかされるような気持ちを持ったのを今でも鮮明に覚えている。
この時立てた、「顧客にぶっ刺さるプロダクトを作る!」(表現が乱暴ですみません...)という目標は、UrDoc Valueの一つ”User Oriented”とも共通していてこれからも大切にしていきたい言葉の一つ。
プログラム開始早々に感じたのは、「誰の、どんな課題を何で解決するのか」という解像度の低さ、戦略の甘さに愕然としたこと。以降、毎週のメンタリングセッションが始まり、想像以上(本当に想像以上です!!!)の徹底したハンズオン支援に驚きつつ、「何かが変わるかもしれない」という期待めいた感覚から、「ユアドクを爆速で成長させる!」と攻めの姿勢に変わった。
12月:ペルソナに対する解像度が高まる
ASACのハンズオンはさらに加速する。担当アクセラレーターの同僚外国人、その友人に対し、プロトタイプを見せてユーザーインタビューを実施。インタビューのノウハウや聞き手の心構えなど、当然だが「ただ傾聴すればいい」わけではないことを学ぶ。
改めてペルソナやユーザージャーニーの解像度を徹底的に上げる作業に入りつつ、マーケティングプランを考える。会社化前から2年以上共に戦ってきた高山もプログラムに参加しさらに加速度と疲労度(笑)が増して行く。「ASAC開始からもう1ヶ月以上経ってしまった」と、焦りプチスランプに陥る。同時に救急外来勤務の回数もピンチヒッターで増えていた時期でもあり、風邪をこじらせ2週間ほど停滞してしまう。そんな状況ではあったが、この時期はあえてゼロベースに立ち戻り考えられた重要で貴重な時間だったと思う。
2020年1月:外国人の生の声を聞こう ~ 突撃!羽田へGO!~
高山、相良さん&仲川さんの合計4名で羽田空港へ行く。これまで多くの在住、訪日外国人の声を聞いてきたUrDocだったが空港突撃は実は初体験。若干緊張しながら、日本に降り立ったばかりの外国人に、2チームに分かれインタビューを開始。緊張が一瞬で消えさる想像以上の結果に全員で興奮。「誰のどんな課題をどう解決するか」の課題設定が改めて正しかったと実感する。手こずっていたプロダクト開発の支援も加わり、さらに手厚いメンタリングが並行して始まる。
サービス開発中ではあるものの、日本を訪れている外国人のオンライン医療相談をSNS経由でボランティア継続し、サービスの疑似体験を重ねて行く。
2月:ユアドクが実現する世界の言語化作業
マーケティングプランを考えつつ事業計画、将来像について徹底議論。営業活動に向けたヒアリングにもASAC担当アクセラレーターに同行してもらうほど徹底した支援の質と量は増すばかりだ。
「ASACあと少ししかない!!」と焦りつつ、早速寂しさを覚える。悔いを残さないよう全力(爆速)で突き進み、気がつくと感じていたスランプはすでに過去の産物に。この頃より、メンタリング回数が月4回から月6回以上となり、オンラインメッセージによる支援も「豪速球のキャッチボールじゃないか」、というほどの熱量になる。
そんな中、1月から始まったプロダクトのマネジメント手法もチーム内に確立し始め、リリースまでの目処も定量的に見えるようになってくる。(これはコミットしてくれたエンジニアの三上さん、ASAC中村さんに本当に感謝しかありません。手前味噌ですが、弊社高山のgreat jobがあったからできた。改めて感謝。)
3月:怒涛の1ヶ月
コロナの影響を受け多くのセミナーやプログラムが次々と中止、延期となるもオンラインでのサポートはさらに熱量を帯びていく。11月から始まったプログラムの総まとめの1ヶ月。火傷寸前なほど、思考と実行を繰り返し、フィードバックループを全力で回していく。
特に、3月26日のDemo Dayは成果発表ではなく、全力で事業を作り広げていく大事な場所。それまで以上に、夜も眠れないほど事業のことを考えるようになる。「潜在意識にまで透徹する」感覚がさらに一段階進んだように感じた。そのサポートをしてくれた担当アクセラレーターの相良さん、仲川さん、高山を筆頭とした弊社チームメンバー。ピッチデザインをbrush-up担当するUI/UXデザイナーの岩瀬さんも参加し、チーム一丸で突き進んでいる感覚に情熱はさらに燃え上がりピークに達した。
3月26日 Demo Day当日 (COVID-19によりLive配信Demo Day)
担当として開催前日までプロダクトのuser testingに協力してくれたASAC相良さん、仲川さん。
26日当日まで睡眠時間を削り全力を尽くしてくれたUI/UXデザイナーの岩瀬さん、早朝の緊急事態と発表直前の資料差し替えにも迅速対応してくれた弊社高山(本当感謝)、SNS経由でUrDocを応援、投票してくださった多くの友人や知人の応援をひしひしと感じながら、18時30分、オンラインDemo Day Live配信開始。5分間のピッチは熱い想いを全力で込めた。ピッチの最後には感極まり声が震えてしまう。
結果は、オーディエンス賞が同期のPiezo Sonicさん、Dip AI.アクセラレーターprizeはmymizuさんがそれぞれ手にされ、それ以外のスポンサー賞の3つをなんと、UrDocが受賞させていただきました。(AWS賞、GMO payment gateway賞、住友不動産賞)
......発表をやりきってぼんやりとしていたのもあり、実感がないままふと視線を相良さんに向けた時、プログラム初日からこの日まで全力で支援してもらったことが頭をめぐり、急に熱いものが込み上げてしまったのは誰にも言いません、が書いてしまいました(笑)
ASACのみなさま、本当にありがとうございました!
おわりに
約半年間に渡り「爆速!」をテーマに全力疾走したASACを振り返ってみましたが、今言えることは、「ASACを通して、また一歩成長できた」ということです。徹底的にコミットしてくれたASACの皆様には感謝しかありません。
シードスタートアップ起業家の方で、成長の場を求められている方はASAC本当におすすめです。「求め、やりきる覚悟があれば、与えられる」場所です。
ユアドクに関わる全ての人が、本気でユアドクに向き合ってくれたからこそ、無事に走りきることができました。約半年間に渡るASACでの時間は、UrDocにとっても、私個人にとっても大きな学びと実践の場となり、素晴らしい仲間に出会えた時間となりました。改めてこの場をお借りして感謝を申し上げます。
P.S. 受賞後、UrDoc UI/UXデザイナーのメンバーのツイートを見てさらに涙
チームの仲間がこういう投票をしてくれるほど嬉しいことはないです!
Thank you soooo much ASAC!
そんなUrDocの成長の機会となったASACは現在募集しています。
https://acceleration.tokyo.jp/program.php